もっとうまくなりたい人へ! ボルダリングのオブザベーションのコツ!

ボルダリングのコツ

みなさんこんにちは、カリントウです。

今回は、オブザベーションのコツについて解説したいと思います。

前回は、初心者~6Q、5Qクライマーに向けて、基本的なところに絞って解説をしました。

今回は、4Q~3Qの中級者クライマーに向けて、より深い部分について解説してみたいと思います!

オブザベって何?という方や、初心者向けのコツが知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。

カリントウ
カリントウ

カリントウ

ボルダリング歴は3~4年です。

普段はジムで1Qぐらいのグレードを登っています。

最近、外岩の初段が登れてテンションが上がっております。

前回のおさらい

初心者向けのコツ

初心者の方は以下の①〜④のオブザベの手順を覚えましょう! 

 ①ホールドを覚える
 ②手の順番を考える
 ③距離の確認
 ④足の順番を考える

慣れてきたら、②~④は同時に考えましょう!

5Qクライマーになるためのコツ

以下の①~③を意識して、手で使うホールドの形状を観察しましょう!

 ①ホールドのどの部分が持ちやすそうか
 ②ホールドをどの角度から持つと持ちやすそうか
 ③ホールドをどの様に持つと持ちやすそうか

4Qクライマーになるためのコツ

足で使うホールドの形状を観察する

5Qクライマー向けのコツでは手で使うホールドの形状を意識しましたが、4Qクライマーの場合は足で使うホールドを意識してオブザベしてみましょう。

ホールドのどの部分が踏みやすそうか

ホールの形状を観察し、どの部分が踏みやすそうか考えてみましょう。

わかりやすいのは、ホールドの表面の質感です。

表面がツルツルしている部分は当然踏みにくいです。

逆にザラザラしている場合は、多少平べったくても踏めたりします。

後は、大きいか薄く平べったいか、突起物があるか、凹んでいるかなどがあります。

薄くて平らなホールドより、大きいホールドの方が踏みやすいです。

ただ、小さいホールドでも突起物があるとつま先で踏めたり、

凹んでいるところがあるとつま先をねじ込めたりするので、細かい形状も観察しましょう。

ホールドをどの様に踏むと踏みやすいか

形状を観察したら、どの様に踏むと踏みやすいかを考えましょう。

例えば、ボテとジブスです。

ボテは、踵を落としてベタっと踏み、足の裏とホールドの接地面積を増やすと乗りやすいです。

また、スラブでは、先端近くを踏んだ方がバランスが取れます。

ジブスは、踵を上げて足の先で踏んだ方が踏みやすいです。

また、薄いモノになると、手で持っているホールドにもよりますが、

少し壁側に力を加えて踏むイメージの方が乗れたりします。

やりたいムーブができそうな形状をしているか

「ホールドをどの様に踏むと踏みやすいか」の応用ですが、

やりたいムーブができそうな形状かを確認しましょう。

特に、同じ動きをする際に複数の方法を思いついた際は、

ホールドの形状と自分の体の位置を考えてどちらの方が適しているか考えましょう。

例えば、右足で踏んで右に行きたい時に、足先でかきこむかヒールフックでかきこむかといった場合です。

もちろん、自分が得意な方を選択しても良いのです。

ただ、右足で踏むホールドの形状が以下イラストの様に、手前(左側)が丸くツルツルで、奥側(右側)が平らでザラザラしているとしましょう。

その場合、足先でかきこもうとしても手前は滑りそうだし、奥側は踏みにくそうです。

ヒールフックであれば奥側を踵でかきこむことができそうです。

よって、この部分のムーブの正解はヒールフックであると推測ができるということです。

体の位置を詳しく考える

今まではホールドの形状に着目しましたが、次は体の位置を意識してオブザベしてみましょう。

ホールドを取るときの体の位置

次のホールドを取る時、ホールドの形状に合わせて体の位置や角度を考えてみましょう。

これは、5Qクライマー向けのコツの「②ホールドをどの角度から持つと持ちやすそうか」にも通ずる話です。

例えば以下イラストの様に、斜めになっている薄いホールドを左手で取る場合です。

正面から持つには持ちにくそうな形状だが、右下に引っ掛ける様に持てば持てそうだった時は、

真上に体をあげるのではなく、少し右に体を寄せてから取った方がホールドが持てます。

ホールドの形状に合わせて体の位置がどこにあると持ちやすくなりそうか意識してオブザベしてみましょう。

ホールドを取った後の体の位置

次はホールドを取った後の体の位置についてです。

これは、ランジやダブルダイノ、コーディネーションなどのダイナミックな動きをする際に意識してみてください。

例えば、ランジをする際に、取る先のホールドがガバホールドであればあまり考える必要はありません。多少、ホールドを取った後に体が振られても耐えられるでしょう。

しかし、取る先のホールドが少し持ちにくいホールドであった場合は、何も考えずに飛びつくと体の振られに耐えられなくなります。

その場合は、取った後自分の体がどこにあったら耐えられそうか考えてみてください。

体の位置が高い方がいいか低い方がいいか、壁に近い方がいいか遠い方がいいか、場面によって異なると思います。

仮に、取る先のホールドが真下に重心を持ってきた方が持てる場合、あまり飛び出さずに取った後の体の位置が低い方が止まりやすくなります。

逆に、上半身を固めて振られを止めたい場合は、より飛び出しを強くして、体の位置を高くした方が止まりやすくなります。

ホールド配置や形状に合わせて、どの位置に体があれば止まりそうか考えてみましょう。

3Qクライマーになるためのコツ

今まで色々と解説してきましたが、それを全て複合することで3Qクライマーのオブザベができる様になります。

実際のムーブをイメージする

今まで解説してきたコツの集大成です。

体を動かしながらで良いので、壁に自分の登りのイメージを投影しながらオブザベをしましょう。

特に大事なのが角度と距離感です。

持ちにくそうなホールドに対して、どの角度から取りにいく方がいいか。そのためには事前にどの様な体勢を取った方がいいのか。その足の位置でホールドに届くのか。

また、スタートから順番にオブザベしていくと、途中でムーブがよくわからなくなる時があります。

そんな時は、ゴールからもオブザベしてみてください。

そうすると、よくわからない部分の前後のムーブが見えるので、前後の繋がりからよくわからない部分のムーブを推測できることがあります。

課題の核心を意識する

「実際のムーブをイメージする」ができる様になったら、課題の核心部(一番難しそうな部分)を意識してみてください。

完璧にできる必要はありません。なんとなくこの辺が難しそうだなぐらいで問題ないです。

これができる様になると、コンペの際など課題のグレードがシークレットになっている時に、課題のグレード感が大体見えるようになります。「この課題は後々触った方がいい」や、「もはや触らない方がいい」などの判断がしやすくなります。

また、核心部が見えると、「そこまでは体力を温存していこう」とか、「ここで力を思い切り出すぞ」など、課題に対するペース配分を考えやすくなります。

私なりの核心部の見つけ方としては、オブザベをしてムーブがよくわからない部分や、明らかにホールドが持ちにくそうな部分は核心だと思っております。

カリントウ
カリントウ

もっとうまくなりたい人向けにオブザベについて解説してみました。

少し抽象的な表現が多くなってしまったので分かりにくいかもしれません。

何か一つでも、みなさんのオブザベ力向上に繋がれば幸いです。

他にも、ボルダリングのコツについて解説しておりますので、

興味がある方はチェックしてみてください!!

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